新しい認知症観
「新しい認知症観」とは…【認知症·認知症の人への理解を深める】 ~~ 「仙台市認知症ケアパス」より引用しました ~~
認知症基本法
「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が令和6年1月1日に施行されました。
すべての認知症の人が、基本的人権(人が生まれながらに持っていて、誰からも奪われない権利)を持っている個人として、その人自身の意思によって自分の暮らしをおくることができるようにしなければならないと定めています。
新しい認知症観
「認知症になったら何もできなくなる」「何もわからなくなる」
そんなイメージを持っていませんか?
認知症になってからも、一人一人が個人としてできること·やりたいことがあります。
「新しい認知症観」とは、認知症になっても、住み慣れた地域で仲間などとつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方です。
古い認知症観 |
《他人ごと、問題重視、疎外、絶望≫ |
1 他人ごと、目をそらす、先送り |
2 認知症だと何もわからない、できなくなる |
3 本人は話せない/声を聞かない |
4 おかしな言動で周りが困る 社会の負担 |
5 危険重視 6 周囲が決める 7 本人は支援される一方 |
8 認知症は恥ずかしい、隠す |
9 地域で暮らすのは無理 |
10 暗い、萎縮、あきらめ、絶望的 |

新しい認知症観 |
《わがこと、可能性重視、ともに、希望≫ |
1 わがこと、向き合う、備える |
2 わかること、できることは豊富にある |
3 本人は声(サイン)を出せる/声を聴く |
4 本人が認知症バリアの中で一番困っている |
5 あたりまえのこと(人権)重視 6 本人が決める(決められるような支援) 7 本人は支え手でもある。「ともに」ある、支え合う |
8 認知症でも自分は自分、オープンに |
9 地域の一員として暮らし、活躍 |
10 楽しい、のびのび、あきらめず、希望を |
出典:令和5年1月 認知症地域支援体制整備全国合同セミナー資料
(認知症介護研究·研修東京センターホームページ)をもとに作成